
素敵なダイエット
摂取するべきエネルギーまで制限する極端にハードな食餌療法や、栄養素のバランスを無視した誤った食餌療法などを何ヶ月にもわたって行うと、この傾向はより顕著です。
こうした食餌療法を中断すると、1気に体重は元に戻ってしまうのですが、この時は主に体脂肪だけが増加し、減ってしまった筋肉はほとんど戻りません。
ですから体重は元に戻っても、身体組成(脂肪組織と除脂肪組織の比率からみた体の中身)は元通りにはなっていないのです。
そして、ウェイト・サイクジングの回数を重ねるどとに筋肉が減り、その分が体脂肪に置き換わっていってしまいます。
プロポーションもそれにつれて変化して、しまりのない体型になってしまうわけです。
また筋肉の量が減少するにつれて、体の基礎代謝量も滅少していきます。
以前と同じ量の食事しか摂らないとしても、消費エネルギー量は低下しているので、ますます痩せにくく、太りやすい体になってしまうのです。
こうして、体脂肪率が上昇して、いつのまにか隠れ肥満となってしまいます。
ウェイトーサイクリングによる弊害については医学的に調査が進んでいます。
アメリカのフラミンガムという都市で行われた長年にわたる住民調査の分析結果から、BMIの変動が大きい人は、男性で1・6倍、女性で1.3倍も、死亡率が高くなることが確認されました。
特に狭心症や心筋梗塞などの心疾患による死亡が多いという報告があります。
安易なダイエットをくり返すことは、場合によっては命にかかわるのだと肝に銘じて、できるだけ避けたいものです。
ヴィーナス体型とは肥満には遺伝の影響が大きいといわれています。
ある調査によると、両親が太っている場合、その子供が太る確率は約80%、母親だけが太っている場合には約60%、そして父親だけが太っている場合には約40%という数字が出ています。
また、食事の量を減らしてもなかなか体重が減らない人がいる一方で、いくら食べても太りにくいという人もいます。
どうして人は、太るのでしょうか。
なぜある種の遺伝子は人を太らせるのでしょうか?ここで思い出してほしいのが、健康美の象徴的存在、ヴィーナスの姿です。
もっとも美しく健康的な女神の姿として数多くの塑像や絵画が残されていますが、古い時代のものはどの遺跡から発見される女神像もみな、今の私たちから見ると、かなりふくよかな体型(肥満体)をしています。
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